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SS置き場

Twitterで書いた二次創作SSを載せていくだけの場所。 夢も腐もある無法地帯。

夜鶴黒羽がおっぱいを揉まれるだけの話(朔黒)

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夜鶴黒羽がおっぱいを揉まれるだけの話(朔黒)

今日はお互いに疲れていたのだ。そうに違いない。
朝から晩まで振り付けの練習に明け暮れ、気付けば21時を過ぎていた。今すぐにでも横になって休みたいくらいに倦怠感と眠気がのしかかる中で起きた悪ふざけなのだから……。
「ねぇ、黒。おっぱい揉ませて」
汗を大量に吸い上げてぐっしょりと濡れた練習着を脱ごうとした矢先、朔空から耳を疑うような事を言われ、黒羽はその場で固まった。普段ならすぐに言い返すのだが、この日は疲労のせいで上手く頭が回らず、
「はっ?」
と返すのが精一杯だった。
取り敢えず、途中までまくり上げていたシャツを脱ぐ。そして朔空を見ると、酷く疲れきっているのが嫌でも分かった。身体的な疲労だけでここまで重々しい空気を纏えるとは思わず、黒羽は顔を顰めた。
「大丈夫か?」
「全然大丈夫じゃない」
不機嫌とはまた違う低い声。その不思議な声色にどうしていいのか分からず、黒羽はたじろぐ。
こういう時バベルがいれば「どうしたの?」とぐいぐい質問攻めにしていることだろう。だが、バベルは一足先にシャワー室へと向かってしまっていて、ここにはいない。自分から尋ねればいいのだが、これ以上関与してはいけないと直感的に身の危険を感じて、それも出来ずにいた。
「黒、逃げないでよ」
ジリジリと距離を詰めてくる朔空が怖い。目も座っていて、表情が上手く読めない。
「逃げないから近付いてくるな!」
朔空が近付くだけ、黒羽は後ずさる。だが、狭いロッカールームの中では移動出来る範囲なんて限られているから、あっという間に壁際まで追いやられてしまった。
もちろん朔空は接近を止めない。指をワキワキと動かして、黒羽に滲み寄ってくる。
「待て!場所を考えろ!」
「無理!」
「無理じゃないだろ!」 
「無理だって。もう、限界!」
勝手に興奮して息を荒らげる朔空に、黒羽は震えるしかなかった。本当に怖すぎる。
「た、頼むからせめて理由くらいは聞かせてくれ。意味もなくそういったことをされても困る」
きっと逃げられない。それでも、されるがままでいるのは嫌だから、黒羽は体を両腕で隠すようにして蹲る。朔空はムッとしたようだったが、はぐらかすことはしなかった。
「だって………」
そして、逃がさないと言わんばかりに黒羽を鋭く見下ろしながらポツポツと話し出した。
「今日、プロデューサーちゃんが俺達の様子を見に来てくれたでしょ。その時、見えたんだよね」
朔空はそこで一旦言葉を開けた。そして、一度大きく息を吐いてボソリと呟いた。
「プロデューサーちゃんの下着。シャツからうっすら透けてたから……」
「なっ、嘘だろ」
「嘘なわけないでしょ!そっか、黒は気付いてなかったんだね。まぁ、その方がいいんだけど。俺以外に気付いてた奴がいたら、そいつの目を潰してやりたいって思っちゃうからさ。でも、今はそれは置いとくよ。
とにかく、それからプロデューサーちゃんの胸元が頭から離れなくて、でもレッスンの手を抜くわけにもいかないじゃん。それで最後まで耐え抜いたってわけ。どう?俺にしたら頑張ったでしょ?そう思わない?だからおっぱい揉ませてよ?」
「分かった!分かったから!お前は偉い、よく耐えた!だが、それと俺の胸を揉むのとは関係ないだろ」
「関係ないけど、他にはけ口がないから仕方ないじゃん!」
「仕方ないって、俺の胸で妥協するな!」
「あぁもう、うるさいな!」
乱暴に腕を掴まれる。レッスンで体力を使い果たした体は簡単に引き寄せられ、強引に立たされてしまった。
朔空の目は飢えたままだ。ギラギラと欲を滾らせた赤い目は本当に燃えているように見えて、黒羽はぶるりと体を震わせた。
今は素直に従おう。身の危険を感じた黒羽は、これ以上は言い返さず、力なく項垂れる。
「……今回だけだからな」
「あれ、抵抗しないの?無理やりするのもありだと思ったんだけど」
「残念だったな。ほら、さっさと触ればいい」
「ふーん、黒にしては素直じゃん。じゃあお言葉に甘えて」
朔空は顔色変えずに黒羽に詰め寄ると、右手を黒羽の腹部に忍ばせた。長くて綺麗な指はインナーの下に潜り込み、ゆっくりと黒羽の体を伝いながら胸へと迫っていく。
さっきまでの乱暴さとは裏腹に体に触れる指はとても優しくて、思わず身体がビクリと反応してしまった。
「んっ……」
「あれ、どうしたの?もしかして気持ちよかった?」
「ちがっ……」
否定しようにも、擽るように胸の周りをまさぐられて、黒羽は体を小刻みに震わせた。せめて声だけでも防ごうとしたが、唇の隙間からはどうしても吐息と共に声が零れてしまう。朔空はその反応を楽しんでいるのか、中々胸を直接触ろうとはしなかった。
「朔空、どこを触って……」
「別にどこを触ろうと俺の勝手でしょ?」
「俺の胸を揉むんじゃ……あぅっ…」
早く終わって欲しい。その一心で催促した途端、胸の先端に強い痺れを感じた。乳首を引っ掻かれたのだ。しかも、さっきまでとは違って容赦なく強く爪をたてられて……。
いきなりの強い刺激とヒリヒリと痛む感覚に、反射的に涙が浮かんだ。
「あれ、せっかく触ってあげたのに泣くの?酷くない?」
「それはお前がいきなり……いだっ……」
わざとやっておきながら、朔空は惚けてみせた。だが、黒羽が文句なんて言わせてもらえるはずがなく、反論の隙も与えられぬまま、今度は胸部に鈍い痛みを感じた。
もっと優しくてされると思っていたのだが、どうやらそんな甘いことは望めないようだ。まるで女性の胸を揉みしだくかのように、胸の周りの肉を思いきり掴みにかかってきたのだ。程よく鍛えられて余計な肉のない体には掴みあげるだけの脂肪はなく、筋肉と皮膚を無理やり引っ張られて尋常じゃない痛みに襲われる。黒羽は咄嗟に朔空を突き飛ばそうとしたが、その抵抗をよく思われなかったみたいで、指に更に力を込められる結果になった。
「朔空、止め……冗談なしで痛いんだが……」
「もう、もっといい雰囲気出してよ」
「無理言うな……あ"っ、んん……」
嫌々と首を振って抗議したが、返事の代わりに乳首を思い切り抓り上げられた。ヒリヒリとした痛みに刺さるような刺激が追加されて、黒羽は悲鳴とも嬌声とも取れる声を上げた。
「そうそう、せめてそれくらいは可愛げのある反応してよ」
「っ、いや、もっと優しく……」
「だーめ」
胸の周りが熱くなっていく。優しく愛部されてじんわりと込み上げてくる優しい温かさから掛け離れた、苦痛しかない熱さだ。しかし、乱暴に与えられる刺激のせいで感覚は嫌でも敏感になっていて、一つ一つの攻め方が強引なせいで、普段よりも感度は高まっているようだった。
包まれるような激痛の中、乳首を乱暴に弄ばれる時には電流の様な痺れを感じて、体も頭もおかしくなりそうだった。
「うーん、やっぱり硬いなぁ。プロデューサーちゃんには全く及ばないね」
唇を噛んで懸命に耐える黒羽とは裏腹に、朔空は淡々としていた。無表情で、ただ手だけを激しく動かしている。今の状況を楽しんでいるとは、黒羽には到底思えなかった。
「んっ、ぅ"、っう"う………」
痛みと痺れに同時に襲われ、涙が止まらない。でも、どれだけ泣こうが朔空が力を加減することはなかった。
早く解放されたい。ただ一心に願いながら黒羽は耐え続けた。
そうしていると、ふとロッカーの入口から物音が聞こえてきたのだった。
「ねぇ、三人とも着替えは終わった?もう少しで鍵を施錠しようと思うんだけど……」
プロデューサーだ。
少し離れたところから声が聞こえたから、こちらの様子は見られていないだろう。着替えをうっかり見てしまってはいけないと配慮しているのかもしれない。
もしも、今の状況を知られてしまったら……。そう思うと黒羽は血の気が引いていく心地がした。
「すまない、もう少し………っん」
一旦彼女には部屋から出てもらおうと口を開いたが、直後に乳首に爪を立てられ、黒羽は咄嗟に口を閉ざした。危うく漏れかけた声にダラダラと嫌な汗が流れる。
流石に冗談が過ぎると思った黒羽だったが、朔空を睨みあげて更に肝を冷やした。笑っていたのだ。とてもいやらしく目元を歪めて……。
「プロデューサーちゃん、ごめんね。まだシャワー浴びてないんだ」
「っーー!」
朔空の手は止まらない。それなのに、平然とした声で彼女に話しかけ始めた。
「あと30分くらい待ってもらってもいい」
「これからシャワーを浴びるのに30分で大丈夫?1時間くらいなら待てるよ?」
「でも、プロデューサーちゃんの帰りも遅くなっちゃうから、申し訳ないよ」
「私の事は気にしないで」
「そう?じゃあ、お言葉に甘えようかな」
他愛もない会話を聞きながら、ギューギューに胸を掴まれ、指の腹で乳首の先端をグリグリと押さえつけられる。
焦りと羞恥でおかしくなりそうで、途中から二人の会話の内容も分からなくてなっていた。
それからどれくらいしてからだろうか。ほんの数秒なのか、それとも数分なのか。黒羽からしたら途方もなく長く感じる時間を必死で耐え続けていると、彼女の声ら遠のいていき、バタンと扉の閉まる音がしたのだった。
助かった。そう安堵した黒羽は、その場にへたり込む。完全に腰が抜けたようだ。朔空は再び黒羽を立たせるようなことはせず、ただこちらを見下ろしていた。そしてようやく満足したのか、それとも飽きたのか、何事もなかったかのように踵を返した。
「さてと、体も冷えちゃったしシャワー浴びてこようっと。黒もそんなところでヘタってないで、さっさと来なよ。プロデューサーちゃんを待たせるわけにもいかないし」
「お前なぁ、誰のせいだと思って………」
「はいはい、小言ならシャワーを浴びながら聞いてあげるよ」
朔空はそのまま一人でシャワー室の方へと歩いていってしまった。ぽつんと残された黒羽は、何も言わずに朔空の背を見送った。それしか出来なかった。
朔空の姿が見えなくなってからも、黒羽はしばらく動けずにいた。体だけではない。頭も上手く働かなくて、酷く混乱していた。
どうしてこんな事に?どうして自分が?どうして?どうして?
考えれば考えるだけ虚しさが込み上げてきて、黒羽はその場で膝に顔を埋めた。
「………最悪だ」
吐き捨てたその言葉は静かなロッカー室に響くこともないくらいに弱々しい。そのせいで更に虚しくなる。
寒い。とても寒い。それなのに、胸の火照りはじわじわと燻り、しばらく消えそうになかった。
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